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男たるもの料理の一つも出来ねば!と胸を張って言うほどの実力ではないのだが、それでも目の前の皿は舐めたように綺麗になっている。
「凱炎、もうないー」
「少し待っていろ」
ウィシャが酒瓶片手にヘロヘロになりながら、皿の端をかちかち叩く、お前……行儀が悪いぞ?
とは、流石に言えず、と言うか酔っぱらいに言ったところでどうしようもない。
俺はそのまま次のつまみを作り始める、まあ、さっきは肉だったから今度は飲んでいる間に焼いたおいしい魚の塩焼きだ。
「うおー!魚ー!」
簡単すぎるくらい簡単なものでも、目の前の男は真っ赤な顔で大喜びする。
つまみのレパートリーはそう言えばずいぶん増えた、何と言ってもこいつとは家飲みが多い、むしろ外で飲ませられない。
「ほらー、お前も飲めよなぁ~」
「ああ」
カランとウィシャが持ち上げたグラスが、氷とぶつかって音を立てた。
元は白いが真っ赤に染まった頬、それにかかる金の髪、うるんだラズベリー色の瞳と、酒でぬれた唇……外で、ましてや一人なんぞ飲ませられるか!
過保護とも言えるかもしれないが、何かしらトラブルがあってからでは遅い。
「んでさぁ!エレク、えーあ、あーアレク、えーっとでな」
「飲み過ぎだ、ほら、ちゃんとつまみと一緒に食え」
ほぐした魚を一つまみ、箸でつまみ上げて口元に持って行くと、そのままぱくっと食い付いた。
「んー、うまい」
そのまま目をつぶってしばらく口をすぼめて、箸を離そうともしない。
ふっと口を離す時には、じっと俺を上目で見つめてくる恐ろしいのは、これがなんの下心も意図もない行動だと言うところだ。
「あー本当、料理できるっていいよなー、うん」
「っ!」
今度は微笑みながら小首をかしげて、甘えるような仕草。
美少年と言うのとはまたカテゴリーが違う、どちらかと言うと『熱血野郎』と言うのが一番、ウィシャのイメージに近いのだが……。
「そういえばよー、マスターのところええーっと、そうだ、3人目だってさー」
「らしいな、いい加減お祝いもいらないと言ってたが、そうもいかんだろうなあ」
「ん……」
エルクの話はどうなったのやら……。
酔っぱらいながら、ウィシャがマスターと呼んだのは、俺ではなく、俺とウィシャとエルクが昔、一番最初に世話になったギルドのマスターのことだ。
昔を思い出したのかウィシャが目の端を真っ赤に染めて、少しうつむく、マスターはいい男だった。
俺も少しばかり昔を思い出してみる、確かギルドの解散の時も……。
2泊するんで1泊分は一人旅で自由気ままなもんで、残りとか、色々他のものは旅先で書くー、仕事が月末でバタバタだったり、微熱混じりのーだったりばたばたすぎる
拍手押してくださってありがとうございます、書き逃げ見たいな感じですが明日の朝から京都いってきます!